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暑さは外耳炎の大敵! 定期的なお手入れで辛い外耳炎対策を

暑くなると愛犬の体臭が気になるもの。実は犬は夏だからと言って汗の量が増えるわけではないので、さほど体臭に変化は起きていません。

でも暑さのせいで耳の中の雑菌の繁殖が盛んになり、外耳炎が悪化することはあります。この外耳炎は特有の臭いを出すので、この臭いを体臭と勘違いされてしまうことも。

外耳炎は早期発見、早期治療で簡単に完治できる病気です。辛い症状が長引かないように気にかけてあげましょう。

暑さと湿気は外耳炎の大敵

愛犬の耳の中にべたつきのある黒い汚れが付着していたり、強い臭いやかゆみがあったりという場合は外耳炎を発症している可能性が高いです。

外耳炎とは耳の内部で雑菌が繁殖することで起こるトラブル。大抵の場合、垂れ耳の犬に起こります。垂れ耳の犬は日常的に耳の通気性が悪いので、一旦雑菌が侵入してしまうと内部の湿気と犬の体温であっという間に増殖します。その結果、黒く臭いのあるごみが大量に耳の内部付着します。

外耳炎のやっかいな点は、強いかゆみを伴うことです。犬の中にはこのかゆみに耐えられず、自身の耳を出血をするまでかいてしまうことも。

外耳炎の予防には内部の雑菌を死滅させ、適度な通気性を保ち、衛生的な状態に保つことが何よりです。

垂れた耳の犬にとってこの適度な通気性は何より難しく、飼い主の手助けが無ければ実現できないので対策をしてあげましょう。

シーズーやプードルのように耳の飾り毛が豊富な場合は、夏の間だけでも短く切りそろえてあげましょう。また、愛犬を撫でるときは、毎回意識をして耳に触れ、耳を持ち上げ耳孔に風が通るように心がけると改善に効果的です。

自宅でできる愛犬の外耳炎対策

犬の耳には垂れている耳、立っている耳の2つの形状があります。

垂れている耳には、内部に被毛が生えている場合とそうでない場合とに分かれます。一般的に定期的なカットが必要とされる犬種は内部に被毛が生えているので、この被毛を引き抜きお手入れをする必要があります。

愛犬の耳のお手入れの方法

  • 綿棒
  • コットン
  • 耳掃除用ローション
  • 耳掃除用パウダー
  • 指サック(ゴム手袋)

お手入れの手順

  1.  耳掃除用パウダーを耳内部に吹きかけ、しっかりと内部の被毛に馴染ませます
  2.  指サック(ゴム手袋)をはめ、内部の被毛を根本をつまみ、一気に引き抜きます
    (この時出来る限り痛みを軽減できるように毛束は小さく、細くしておくとよいでしょう)
  3. 全ての被毛を引き抜き終えたら、湿らせたコットンやメ綿棒で内部を拭き取ります
  4. 内部の汚れは外へ掻きだす様に意識します
    (雑菌を耳の奥へ押し込んでしまわないように注意をします)
  5. 耳の淵の被毛が皮脂でべたついているときは、ローションや化粧水などを用いて拭き取ります

一見簡単な手順に思えますが、犬にとって耳の内部に触れられること、被毛を引き抜かれることは決して気分のよいことではありません。お手入れは愛犬がリラックスしているタイミングに短時間で済ませましょう。

もし愛犬が過度に嫌がる場合は、無理強いをせずにいったん開放しタイミングを改めましょう。家族で協力してお手入れが出来る場合は、一方の人が愛犬の頭部をしっかりと固定し抑えます。被毛を引き抜く瞬間に頭部がつられてしまうとより痛みや不快感が増すもの。しっかりと固定することで少しでも軽減してあげましょう。

気になる症状や異変は動物病院に相談を

耳の内部の皮膚とても薄くわずか数mm程度です。些細な刺激や傷でも出血をしたり、腫れや炎症を起こします。自宅でお手入れをする場合は、爪先で皮膚を傷つけてしまわないように十分注意をしましょう。

もし耳の内部が

  • 赤くはれている
  • 出血箇所がある
  • 紫色に変色している
  • 触れようとすると愛犬が拒絶する
  • 悲鳴を上げる

という場合は動物病院に相談し、自宅でのお手入れを当面控えてあげましょう。

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カテゴリー: スキンケア

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Docpal編集部

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