犬は毛づくろいをしているから、「ブラッシングなんて必要ない」と思う飼い主さんもいらっしゃるかと思います。しかし、それは間違いなのです。
毛並みの手入れはもちろんなのですが、実はブラッシングは体調を把握する手段の1つでもあります。ほかにも、とあるものへの予防にも役立つなど色々な役割がありますので、今回は犬のブラッシングとその重要性についてお話していきます。
ブラッシングの重要性について
犬のブラッシングには、さまざまな役割があります。
まず、犬の毛並みを美しく保つということはもちろんですが、それだけではありません。ブラッシングによって毛玉を除去し手入れすることで、犬に天敵の「ノミ」や「ダニ」がつくことを防ぐが効果が期待できます。毛玉をそのままにしておくと、そこにノミやダニが発生しやすくなります。
ほかにも、ブラッシングによって皮膚の血行が促進され、代謝が良くなる効果も。また、頻繁に犬に触れて皮膚の状態を確認出来るので、皮膚病などの発見や体調の変化をすぐに把握出来るようになりますよ。
犬にストレスがかかっている時は、毛が絡まりやすかったりハゲが出来ていたりと、皮膚や被毛にも影響が出やすくなります。
ブラッシングの頻度としては、毎日1回行うことが望ましいです。難しいようでしたら、最低でも週に2~3回はブラッシングをするようにしてあげましょう。タイミングとしては、お散歩から帰ってきた時などがおすすめです。
ブラッシングの仕方とブラシについて
ブラッシングは力を入れず、毛流れにそって優しくブラシを当ててとかすのが基本になってきます。この時に、ブラシを皮膚に食い込ませてしまうと傷ついてしまう可能性があります。
犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く、表皮はおよそ1/3しかないといわれる程。無理やり毛をとかしたり、引っ張ったりしないように注意してください。
まずは抵抗の少ない背中から順にブラッシングしていき、徐々に耳の裏や足の付け根付近などの敏感な部分に移行していくようにするのがおすすめです。
皮膚に対してブラシは平行に動かし、毛流れに沿って動かしていきましょう。
そして、あまり深追いしすぎるとそれも皮膚が傷つく原因になりますので、およそ10~20分程度の長さでブラッシングをするようにすると、ちょうど良く終えることが出来ますよ。
ブラシの種類
ブラシの種類は、短毛種と長毛種によっても違ってきます。
■長毛種の場合
基本「ピンブラシ」という先が丸くなったブラシでブラッシングするのがおすすめですが、毛玉や被毛を除去するのには「スリッカーブラシ」という針金のついたブラシが最適です。
しかしこのブラシは金属製ですので、力を入れてしまうと皮膚に傷がついてしまうことも。ですので、ブラシは毛だけに当てるようにして、サッサッと細かい動作で優しくブラッシングするようにしてください。
もちろんこれは短毛種にも使えるのですが、誤って皮膚を傷つける可能性が高くなりますので、使用の際には注意が必要になります。
■短毛種の場合
「ラバーブラシ」でブラッシングするのがおすすめです。その名の通りラバー素材で出来ているので柔らかく、皮膚が傷つきにくいブラシになっています。
毛流れに沿って、マッサージをするようにブラッシングしてあげましょう。しかし、傷つきにくいからといって強めにとくのは止めましょう。
ブラッシングで健やかな皮膚と毛並みを手に入れよう
このようにブラッシングを行うことで、健やかな皮膚と色艶の良い毛並みを保つことが出来ます。
もし被毛がパサつき、皮膚が乾燥しているようでしたら、Docpalのペット用化粧水を吹きかけてからブラッシングするのもおすすめです。犬の皮膚は敏感ですので、ブラッシングは怠らないようにしてあげてくださいね。
摩擦で皮膚が弱ってしまう可能性があります。最後に短毛種も長毛種も「コーム」で毛並みを整えて、毛玉の有無を確認するとより効果的です。