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【見落とし厳禁!】犬の目ヤニは病気のサイン

犬も目頭に目ヤニが付くことがあります。大抵の場合少量で粘り気があり簡単に拭き取ることが出来ますが、数日続く、日に日に悪化する場合は目の病気の初期症状とも考えられるので動物病院を受診しましょう。

目ヤニの危険度は色で見分ける

犬の目ヤニを意識して観察してみると実は3色のパターンがあります。

  • 白く濁った目ヤニ
  • 黄色く濁った目ヤニ
  • 薄い緑色がかった目ヤニ

です。色の違いによって愛犬の目のトラブルの種類や程度を判断することが出来ます。

【危険度:低】白く濁った目ヤニは、汚れが原因!

まず白く濁った目ヤニはタンパク質や脂質の分泌や、老廃物空気中の汚れなどが原因です。目が涙で不要物を排泄しようとしたことで起こり、病気ではありません。

この目ヤニがみられるタイミングは、

  • 目頭の被毛が伸び眼球を刺激している
  • ドッグランや公園など砂ぼこりの多い場所に出かけた後
  • 埃の多い環境で生活をしている時
  • ペットホテルやトリミングショップなど不特定多数の犬がいる施設を利用した時

などです。この目ヤニはあくまでも汚れなので、気がついた時は都度拭き取ってあげましょう。

もし毎日の生活で頻繁にみられる場合は、ケージやサークル、ベッドなどを清潔にしえあげると改善されることもあります。

【危険度:中】黄色がかった目ヤニは、ウィルス感染の疑い

次に粘り気のある黄色がかった目ヤニです。この症状は雑菌ウィルスの感染症の疑いがあります。

放置することで症状は悪化し、目ヤニが原因で瞼がふさがってしまう事や他犬に感染することもあるので注意が必要です。動物病院を受診し原因を突き止め、早期に治療をしてあげましょう。

【危険度:高】緑がかった目ヤニは、重篤な感染症の可能性あり!

もっとも深刻な症状は緑がかった色の目ヤニです。この目ヤニは重篤な感染症免疫疾患重度の風邪の場合があります。

体が極度に弱っているサインでもあるので、一日も早く動物病院を受診してあげましょう。

同居する犬がいる場合は、発症している犬とは隔離をし間接的な接触もさけるよう注意が必要です。

子犬の目ヤニ、鼻水には要注意

生後間もない子犬やペットショップ、動物保護団体から引き取った子犬に目ヤニの症状がある場合は、動物病院を受診しましょう。

目ヤニが起こる原因は、

  • 風邪
  • 感染症の発症
  • 眼球の傷

などが考えられます。

眼球の傷であれば数週間の点眼で完治することが出来ます。もし緑や黄色の目ヤニが出ている場合は即座に動物病院を受診しましょう。

目ヤニが出ていても子犬は元気に食欲も旺盛に生活をすることが出来ます。

しかし必ずしも健康だからではなく、新しい環境にテンションが上がり緊張状態にあるからです。たかが目ヤニと考え放置してしまうと、不意に元気がなくなり、体調が急変することがあるので注意しましょう。

子犬はなかなかじっとすることが出来ません。点眼の方法は獣医師から指導を受け、確実に点眼が出来るよう取り組みましょう。

目ヤニの拭き取りはふやかしてから撫でる

目ヤニは最初は粘り気があり水分を含んでいるので簡単に取り除くことが出来ますが、時間が経つと硬くなり目頭の被毛に絡みつき簡単には取りにくくなります。

この時、つい飼い主が爪先で取り除いてしまいがちですが、目ヤニと涙でふやけた目頭の皮膚は大変柔らかく傷つきやすくなっています。

力を入れずに撫でているつもりでも細かな傷がついてしまうこともあるので、コットンやティッシュを濡らし優しく拭き取りましょう。

もし固くなり撫でるだけでは拭き取れない場合は、濡れたコットンを軽く目頭に押し当てると、目ヤニがふやけて柔らかくなり簡単に拭き取ることが出来ます。

また、目ヤニが出ているとき、鼻水も出ることが多々あります。この場合、鼻の周りが鼻水で固まっていることもあるので同じ要領できれいに拭き取ってあげましょう。

目ヤニの症状が悪化すると、朝の起床のタイミングで目ヤニで瞼がふさがり、目を開けることが出来ない場合もあります。同様で濡らしたコットンでふやかし、目頭から目じりに向かって優しく撫でるように拭き取ってあげましょう。

数回撫でて、拭き取っても目を開けることが出来ない場合は無理にこじ開けようとせず動物病院を受診しましょう。

目はとてもデリケート、飼い主の自己診断は大変危険

目は大変デリケートです。単なる目ヤニ、傷と思い見過ごしてしまうと、後から大きな病気になることや失明してしまうことも……。

目ヤニの症状が数日続く、日に日に悪化する時は必ず動物病院を受診しましょう。また、市販の製品にも目のケアや薬剤がありますが、必ずしも飼い主の診断が正解とは限りません。

誤った投薬やケアで症状を悪化させてしまう可能性もあるので、必ず動物病院を受診し正しく治療することが大切です。

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カテゴリー: 皮膚トラブル

この記事を書いた人

Docpal編集部

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