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第7回世界毛髪研究会議「最優秀賞」受賞

民間企業単独【日本初】最優秀賞を受賞

2013年5月4日~6日 イギリスのエディンバラで開催された第7回世界毛髪研究会議において、サラヴィオ研究チームが世界46か国、250の毛髪関連演題の中から日本の民間企業単独では初となる『最優秀賞』を受賞しました。
最優秀賞は250演題のうち7演題しか得られない、たいへん名誉ある賞です。世界各国の有名大学や指折りの企業が軒を連ねる中、サラヴィオ研究チームが独自の研究開発により発表した「新規発毛活性化機構(マイクロセンサー理論)」が最優秀プレゼンテーション賞に輝きました。

欧州毛髪研究会会長ジル・ウェストゲイト博士より日本の民間企業単独では初となる『最優秀賞プレゼンテーション賞』を受賞する松島博士
最優秀賞を受けるM-1開発チーム。主催者の欧州毛髪研究会 会長ジル・ウェストゲイト博士(右)
世界トップクラスの科学者達へマイクロセンサー理論についてレクチャーをする松島博士
学会長のアンドリュー・メッセンジャー名誉教授(右)と松島博士

世界毛髪研究会議とは

“毛髪研究のワールドカップ ” とも言われる、最も大きく権威のある世界規模の会議。世界トップレベルの科学者や世界各国の有名大学からスペシャリスト達が集結し最新の研究を評価する世界最大の毛髪学会。日本の民間企業単独の最優秀賞受賞は前例がなくサラヴィオ化粧品が日本初の受賞となる。

250演題の中から最優秀賞を受賞した研究団体

  • コロンビア大学医学部皮膚科(アメリカ)
  • サラヴィオ化粧品 中央研究所(日本)
  • シェフィールド大学医看学部感染症・免疫学科 (イギリス)
  • ブラッドフォード大学皮膚科学センター(イギリス)
  • ブリティッシュコロンビア大学皮膚科(カナダ)
  • マウントサイナイ医科大学 再生医療(アメリカ)

※一部抜粋、50音順

受賞した研究成果

  • 毛乳頭細胞(単離培養)の一次繊毛の蛍光顕微鏡観察・電子顕微鏡観察に成功
  • 一次繊毛の長さ(繊毛長)の定量解析に成功
  • 繊毛長の制御システムの構築
  • 繊毛を介したケラチノサイト(上皮系細胞)の細胞分裂増強作用を発見
  • 繊毛を介した線維芽細胞(間葉系細胞)の細胞分裂増強作用を発見
  • FGF2(塩基性線維芽細胞増殖因子)が内在性一次繊毛伸長因子である事を発見
  • 加水分解酵母エキスが繊毛を伸長する事を発見
  • 加水分解酵母エキスが線維状ミトコンドリアの量を増やす事を発見
  • 加水分解酵母エキスがミトコンドリアを活性化することを発見
  • 加水分解酵母エキスがFGF-10を増強する事を発見

背景

毛乳頭細胞は発毛シグナルの司令塔と言われ、常にヘアケア研究の中心的存在です。毛髪のヘアサイクル(成長期―退行期―休止期)は、毛包細胞間のシグナル伝達(細胞増殖因子などのやりとり)によって支配されています。毛乳頭細胞における発毛シグナルの送受信に深く関与しているのが繊毛であると考えられています。

サラヴィオ中央研究所では、発毛指令の立役者である毛乳頭細胞の分子機構の解明に取り組んでいます。今回、毛乳頭細胞の一次繊毛が毛母細胞(毛髪のもと)および線維芽細胞(毛髪の土台)の増殖の制御に関わることが明らかになりました。この制御に関わる増殖因子について、またミトコンドリア活性との関連についても解析を行いました。更に、当社が独自開発した化粧品原料(加水分解酵母エキス)についての機能評価も行いました。


英国名門ケンブリッジ大学、オックスフォード大学の研究員とディスカッション

英国屈指の国立研究所へ招かれるM-1開発チーム

医学や生物学に関連した基礎研究を行う世界最先端のイギリス国立研究所「MRC」にM-1開発チームが招かれ、ケンブリッジ大学の研究員らとワイドレンジなディスカッションを行いました。

英国屈指の国立研究所MRC (Medical Research Council)の研究室にて。ケンブリッジ大学(セント・エドムンズ・カレッジ)の 研究員らとM-1開発チーム。
ケンブリッジ大学 キングス・カレッジのキャンパスにて
脂質代謝学のレクチャーを受けるM-1開発チーム
研究内容について充実した議論が交わされる

ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学は、88人のノーベル賞受賞者を輩出した英国屈指の名門大学。中でも、キングス・カレッジはノーベル化学賞を2度も受賞したフレデリック・サンガーが教鞭をとったことで有名。マクロ経済学を確立させ20世紀における最重要人物の一人と言われる経済学者ジョン・メイナード・ケインズが卒業したことでも知られる。


英語圏最古の名門オックスフォード大学へ招かれる

世界最先端のDNAナノテクノロジー研究で名高いオックスフォード大学の研究所に招かれ、最新鋭の装置を駆使した研究や遺伝子レベルの高度な研究に関するレクチャーを受け、意見交換を行いました。

オックスフォード大学・Clarendon Physics Laboratoryにて
オックスフォード大学 クライストチャーチ・カレッジのキャンパスにて
最新鋭の顕微鏡を手にする松島博士
世界最先端DNAナノテクノロジーについてレクチャーを受けるM-1開発チーム

オックスフォード大学

オックスフォード大学は、50人以上のノーベル賞受賞者を輩出した英語圏最古の超名門大学。中でも、クライストチャーチは、2012年、山中伸弥教授と共にノーベル賞を受賞したジョン・ガードン教授の出身校である。アルベルト・アインシュタインが在籍期間にその才能を開花させたことでも有名である。

研究室からのメッセージ

「第二の故郷イギリスとの縁」

私が長い間研究活動を繰り広げたイギリスでの学術発表となり、故郷へ導かれるような思いでした。学会の準備に追われる毎日の中で、「あの人は今、どんな研究をしているかな」など思い出にふけることもありました。
世界毛髪研究会議では、いつか絶対に発表したいと思っていました。繊毛の可視化に成功し、シグナル伝達やミトコンドリアによる成果が矢継ぎ早に出て、「よし!世界を目指そう!」と毛髪会議への発表を決意したのは去年のことです。
開催地を調べたら、なんとイギリス! 「縁」を感じました。

今回の渡英は研究チームにとって大きな財産となります。幸運にも『ベストプレゼンテーション』という賞を受賞できたことは皆に感謝しています。研究チーム一人ひとりが夜遅くまで頑張ってきた成果です。

2013年5月7日
サラヴィオ中央研究所 所長 加世田国与士

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